2015-09-28に投稿

すすきのの交差点を２ブロックほど南東に行き、まだ喧騒の残る通りにある雑居ビルの地下に降りる階段に脚を踏み入れると葉巻の上品な香りが漂ってくる。店内に入ると香りは一層確かなものになり、地上の喧騒を忘れて陶然とした心地になりそうだ。天を衝く、と言ったら大げさかもしれないが広々とした店内にある大きなバックバーに、モルト、ラム、コニャックなど所狭しと並んでおり、シガーとのマリアージュの相手にどれを選ぶか目移りしてしまう。他の客も皆思い思いの時間を過ごしている。バーテンダーさんも付かず離れずの接客で大変に居心地が良い。札幌の懐の広さをうかがわせる一件だと思う。